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公演詳細

ミュージカル「アプローズ ~映画 『イヴの総て』より$301C」

ミュージカル アプローズ~映画「イヴの総て」より~

1950年、アカデミー受賞の名作映画「イヴの総て」のミュージカル舞台化。一曲一曲が劇全体の構成と流れの上で重要な要素として、緻密な働きをし、ミュージカルとして、の完成度が高くドラマティックなストーリー展開で、1970年トニー賞主要5部門を受賞。ミュージカルにする上で加えられた、ジプシーと呼ばれる、まだ芽のでない若い舞台俳優たちの訪れる「ジョー・アレン亭」の場面は、彼らの悲哀と、「アプローズ(喝采)」を切望し、生きる糧とする姿が、賑やかなダンスナンバーで語られ、この作品の象徴的シーン。タイトルナンバーをアンサンブルのボニーに歌わせる趣向も斬新で、実はアンサンブルが主役とも思える見せ場、現代日本の若手舞台俳優たちにはこの精神を是非感じて欲しいところだ。 映画がイヴに焦点を当てているのに対し、舞台はマーゴに焦点をあてており、観客は、最後にマーゴの悟る「もっと大切なこと」そして「真実の愛」に安堵し、「アプローズ」のナンバーに酔いしれて家路に着くことだろう。近代にはない名作である。

スタッフ

脚本 ベティー・カムデン  / アドルフ・グリーン
音楽 チャールズ・ストラウス
リー・アダムス
演出 浜畑 賢吉
翻訳 保坂 磨理子
訳詞 岩谷 時子
振付 藤村 美沙
音楽監督 前田 憲男

出演者

前田 美波里
前田 美波里

上田亜希子(元劇団四季)
上田亜希子(元劇団四季)

佐野 瑞樹
佐野 瑞樹

石原 慎一
石原 慎一

越智 則英
越智 則英

平田 朝音
平田 朝音

澪乃せいら(元宝塚娘役)
澪乃せいら(元宝塚娘役)

倉石 功
倉石 功

ストーリー・解説

舞台はNYのトニー賞授賞式会場。アメリカ演劇界最高の栄誉であるトニー賞が、新進女優のイヴ・ハリントンに渡されようとしている。プレゼンターである大女優マーゴ・チャニングは、イヴが初めて彼女の前に現れた1年前を回想している。楽屋にやってきて、かわいそうな身の上話をした純情そうな田舎娘イヴを付き人代わりに使ってやった。 甲斐甲斐しく働きマーゴにとって欠かせぬ存在となったイヴだったが、彼女の目的はそんなことではなかった。プロデューサーのハワードに取り入りマーゴの代役になり、マーゴの恋人ビルといちゃつく。怒りと嫉妬でマーゴは周囲に当たり散らし荒れた。イヴはそんな横暴なマーゴに反省を促すためと、劇作家バズの妻カレンを言いくるめ、マーゴをバズの別荘に足止めさせて舞台に穴をあけさせる。イヴはその夜、マーゴの代わりに舞台に立ち大喝采を受ける。一夜にしてスターの座を射止めたイヴの野望はさらに留まることを知らない・・・。

初演舞台写真より 舞台写真撮影:山之上雅信

【アカデミー賞受賞の名作映画「イヴの総て」のミュージカル化】

1950年アカデミー賞受賞の名作映画「イヴの総て」のミュージカル舞台化。ミュージカルとしての完成度が高くドラマティックなストーリー展開で、1970年のトニー賞最優秀作品賞をはじめ主要5部門を受賞しました。初演のマーゴ役はローレン・バコールで、ミュージカル初出演でありながら主演女優賞を獲得しましたが、映画でイヴ役を演じたアン・バクスターがわずか1年でマーゴ役を引き継ぎ、実際の配役の上でも追う者と追われる者のドラマがありました。 原作ではスターダムにのし上がって行く若き女優イヴに重きが置かれていましたが、舞台ではベテラン女優マーゴに重心が移っています。最後にマーゴの悟る「もっと大切なこと」そして「真実の愛」は人としての普遍のテーマであり、観客は静かな感動を胸に「アプローズ」のナンバーに酔いしれて家路に着くことでしょう。

初演舞台写真より 舞台写真撮影:山之上雅信

【魅力のキャスト、スタッフで、よりドラマティックに】

本作は、大女優マーゴと、それを脅かす若い女優イヴの物語、バックステージ物の最高傑作と言われています。1972年に越路吹雪と雪村いづみで本邦初演、1982年、大女優マーゴ役を前田美波里が引き継ぎました。そして一昨年、26年ぶりに前田美波里が同役を演じ、その迫力に満ちた演技、円熟したマーゴは称賛を浴び、松尾芸能賞を受賞しました。演出は、日本初演当時から、越路吹雪、前田美波里とも共演、作品に精通する俳優、浜畑賢吉。 2010年、1月~2月にかけて、全国演鑑連、東北・北海道ブロック例会、能登演劇堂公演などで、各地会員を増やし名実ともに喝采を浴び、一層充実した舞台となりました。 尚、この作品に相応しく今年もオーディションを行い、2011年は、イヴ役に、元劇団四季、ミュージカル「ライオンキング」のナラ役などで脚光を浴びた上田亜希子が選ばれ、さらにこの作品の見どころ、舞台人の悲哀を歌いあげ、オーディションで選ばれた精鋭たちが鮮やかなダンスで彩るタイトルナンバー「アプローズ」で先頭に立ち歌い踊るボニ―役には、元宝塚娘役の澪乃せいらが選ばれ、今再び新鮮な舞台へと生まれ変わります

ヒストリー

★2010年1月~2月

「アプローズ ~映画『イヴの総て』より~」

脚本:ベティー・カムデン アドルフ・グリーン

詞:リー・アダムス

演出:浜畑 賢吉

音楽監督:前田憲男

訳詞:岩谷 時子

振付:藤林 美沙

出演:前田美波里、飯野めぐみ、倉石功、石原慎一、

佐野瑞樹、紫城るい、越智則英、平田朝音 他

於:ティアラこうとう 大ホール

★2008年9月~10月

「アプローズ ~映画『イヴの総て』より~」

脚本:ベティー・カムデン アドルフ・グリーン

詞:リー・アダムス

演出:浜畑 賢吉

音楽監督:前田憲男

訳詞:岩谷 時子

振付:藤林 美沙

出演:前田美波里、貴城けい、倉石功、宮本益光

佐野瑞樹、紫城るい、越智則英、駒塚由衣 他

全国:シアターブラバ! 東京グローブ座










初演舞台写真より 舞台写真撮影:山之上雅信
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